私は、RADWIMPSを震災から約1年半ぐらいの時に知り、沼にはまりました。
人一倍の共感能力を持っている、洋次郎さんは、支援活動をしたり毎年曲を出したりしていました。
身近な人が被災していなくても、誰もが忘れがたい出来事です。
どんな曲?
歌詞を聞くと、どうやら大切な人が突然亡くなってしまったという設定です。
美しいピアノとギター(途中弦楽器など)が洋次郎さんの静かな声を引き立てています。
曲の初めから寂しそうな声で「会いたい」と繰り返し、その後様々な「~たい」を並べます。
そして「これを超える気持ちが今も生まれない」と、このフレーズを結びます。
これが、この曲のサビでもあります。
Aメロ、Bメロも寂しい雰囲気です。
今、自分は頑張って生きてる。でも君はいなきゃいけなかった10年間であったと主張します。
言葉を繰り返す。感情的になってる感じ
Cメロになると、一気に曲が盛り上がります。
前半で、奇跡が起こることを願います。
しかし後半部分で、「それはきっと無理!」と否定します。
理由が洋次郎さんらしく、素敵なんです。
「君のこと見つけた時」が、死者を呼び戻すほどの奇跡だったという、とても明るい歌詞と読み取れます。
しかしこの歌詞は、まだ大切な人を失う悲しみを知らない人にもグサッときませんか?
今、あなたに大切な人がいるなら、もうあなたに奇跡は残っていないと。
だから大切な人を逃したら、二度と取り戻せないぞ!と、忠告されているのです。
そこから、また「会いたい」と繰り返すサビですが、この忠告を聞いた後だとさっきの何倍も刺さります。
「会いたい」って
感想
なんの救いもない、落ちもない、そんな曲ですよね。
え!?これで5分も経ってた!?ってほど短く感じました。
映像は、これまでの曲に使われた映像が詰め込まれていましたね。
3.11の曲の映像は、その日の空の映像や、RADの個人のファンから送られた画像映像などでしたよね。
9年前、白日で「すべての今までの幸せが嘘になってもいいから」返して欲しかった何かに対して、「あいたい」けど「無理」と言っているのですかね。
震災から10年間、それぞれが歩んできた道や時間(悲しみ、苦しみ、怒りなど負の感情も)すべてを集約させて一つのものにしています。
これまでとけじめをつけ、明日からはもう一歩踏み出せそうな気持ちになりました。
また、YouTubeには、洋次郎さんのコメントが載っています。
震災に対する彼の気持ち、この10年間の曲の意味などがぎっしりと書かれています。
ぜひヤフーの活動に参加しましょう。>>Yahooで「3.11」と検索して、募金しましょう。
アルバム
これまで3月11日に発表してきた曲と、今回の「あいたい」、NHK震災から10年のテーマ曲になっている「かくれんぼ」を加えて、アルバムが出されます。
全ての曲に、その時の心情が反映されており、これを順番に聴けば、感情や情勢の変化が感じられ、とても有意義だと思います。
また、このアルバムの売り上げは全て、日本赤十字社や自治体などに寄付され、日本で起こる自然災害などの支援に使われるそうです。
是非手に取ってみてください。
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